アスペルガーコラム/想像力の障害

発達障害の特徴として「想像力の障害」があることは広く知られるようになりました。
しかしその実態を知ることは容易ではありません。
 
想像力とは何でしょうか?
頭の中で図形や絵画、音楽、映像などを再現することではありません。
それは単なる記憶の再生に過ぎないからです。
 
想像力というのは、
  • まだ起きていないこと
  • まだ存在していないこと
  • まだ教えられていないこと
などを頭に思い描く能力のことです。
未知の物事に対する考察や洞察を得る能力といってもいいでしょう。
 
 

想像力に障害があるとどうなるか?

想像力の障害は、以上のような能力が生まれつき備わっていないということです。
何らかの事情で失ったのではなく、もともと持っていないのです。
 
勘の鋭い読者なら気づいていると思いますが、
想像力に障害のある人は、自分想像力が「欠如している」ということを認識することができません
もともと持っていないのですから。
 
つまり──
 
自分に想像力のないことを想像することも、
他人に想像力のあることを想像することもできない、というわけです。
 
 
 

想像力の「代替」となるもの

私は自分で想像力を行使したり、他人の想像力を真に理解したり、またそれを想像したりすることができません。
想像力そのものを生活に取り入れたり、利用したりすることが根本的にできないのです。
 
それに代わるものが必要です。
 
何がその代わりとなるのでしょうか?
 
知識です。
 
知識を記憶に取り込むことです。
 
つまり「自分は想像力に障害がある」ということを知識として記憶しているだけなのです。
 
 
 
想像力というシステムは単独で機能するものではなく、いくつかの複雑な感覚や運動の連携の結果であるといえます。
そのすべてないし一部に障害があるだけで、想像力の本来の役割は失われてしまうのでしょう。
こうしたこともまた「知識」として理解するしかないのです。
 
 
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